ネットで聞いてた評判通り、プレイする価値大いにありの傑作でございました！
これならもっと早くプレイしておけばよかったよ。
では総合評価を。
シナリオ→17点
歴史物という珍しいジャンルでありながら、史実を織り込みつつ、仇討ちというバトルを主眼においた熱い展開、そしてループというありがちな材料を利用しながらも章ごとに視点を変えて飽きないようにしているのはお見事だと思う。ただ、3章までとそれ以後ではちょっと満足度に開きがあるというか、4章はいいとして5章はラストということもあって勢いで押していった感が否めなくもない。
それと全体的にかなりのボリュームなので覚悟しないと途中で投げ出しそうになるかも。
キャラ→14点
キャラの数としては多いほうだと思うが、ループという特性をいかして、キャラで出番を増やして違う側面を見せていくという手法はプレイしていくほどになるほどなと感心するいい方法だと思う。どのキャラにも見せ場があってよく活躍する。思う存分活かせてると思う。ただ右衛門七と小夜が結果的にウザかったのでマイナス。でもお初や新八、浅右衛門など気に入ったキャラも居るのでほぼ満点に近い評価。
ちなみに気に入ったキャラランキング
1位 新八（断トツです！）
2位 安兵衛（シナリオの出来も安兵衛のが一番よかった）
3位 浅右衛門（最後の最後で急浮上）
4位 お初（正統派ロリ！）
5位 萱野・奥野さん（意外や意外！？ダークホース。）
CG・グラ→12点
立ち絵がすごく豊富で、後ろ姿まで用意してるのはあんまりないかも。ラストなんか斬られる骸骨だけで何パターン用意してるんだよｗｗって感じだったし。ただ、エロゲとはいえちょっと乳押しが多いのと、個人的にそこまで好きな絵柄ではないのでいいんだけど、ちょっと低め。
Hシーン→7点
シナリオメインなのでHシーンはほとんど期待してなかった。実際そんな感じだったし。シーンあたりが短いし、たいしてエロくもない。右衛門七はいらない。誰得なのだ。かわりに新八を増やして欲しかった。んなわけで並レベル。
システム→8点
もともと俺があんまりシステムはよっぽどじゃない限り気にしないから、評価もあってないようなもんだけども、今回は特に不自由は感じなかったし、エクストラも十分あったから全然問題なし。でも贅沢を言えばグリザイアのようにすべてのチャプターを再生できるモードがあるともっと評価出来たと思うが、Hシーンだけでなく見せ場の討ち入りのシーンはちゃんと入ってたのでOK。
音楽→11点
可もなく不可もなく…いや、というか全然いいんだけど、ちょっと少ないような気もする。取り立ててビビッとくるような曲もなかったのでこの点で。
演出・構成→9点
ループ一周を一章に割り当てて繰り返すことによって物語の核心に迫っていく。ありがちかもしれないけど、よく出来てると思う。ただ、選択肢が一個だけで、ゲームというかほとんどビジュアルノベルになってるのがちと残念かも。ただそれを補って余りある躍動感のある演出は他作品を凌駕しているとさえ言える。
おまけ→5点
忠臣蔵という歴史上の出来事を題材としているため、読んでいるだけで、歴史のお勉強ができるというのは一石二鳥。最初は歴史物と聞いて敬遠気味だったけど、実際すすめてみると知らなかったことを本当にお勉強しながらゲームしてるような感覚で、結構新鮮だった。その辺をおまけして加点♪
合計 83点
と、まあこんな感じです。手放しで絶賛はできないものの、久々に熱いゲームをプレイさせてもらったので俺としては傑作だったかなと思う。右衛門七との絡みが本当に俺的は余計だった。唯一こいつだけが邪魔。内容的にはこの作品だけで十分まとまってると思う。でも正直いえば呪い云々の話を現代と絡ませるよりは吉良とか幕府を最後まで敵役として活かすやり方で何とかならなかったのかと思う。最後になっての赫夜の登場は急ごしらえのラスボス感がして、俺的になーんかすっきりしないというか興を削がれた感があるんだよなあー。
まーそれはさておきもしFDが発売されるのなら、結局最後まではっきりしなかった内蔵助の本性とか、直刃と一学が元の世界に戻った後日談とか、新八とのifルートとかぜひとも見てみたいね。
あと些細な事なんだけど、メニュー画面の人物録って全員じゃないんだよね。重要なキャラであるはずの赫夜が入ってない。だのにちょっとしか出てきてない阿久里とか上野介の隣人とか載ってるんだもんｗあ、あと綿屋の若旦那も無かったな…なんでだろう？
葉山こよーてさんの同人サークル名義の小夜メインのFDがあるみたいだけど、プレイする気にはなれないなー。
ちょっと小夜のキャラは肌に合わなかったな。新八メインなら絶対買うけどね！
あー新八かわいいマジでかわいい！
